独りごちる

本、映画などについて。

「ピカソ、天才の秘密」展に行ってきた

先日、愛知県立美術館で開催中の「ピカソ、天才の秘密」展に行きました。

 
個人的にはマルセル・デュシャンロベール・ドアノーが好きで、ピカソは2人とキュビズム繋がりだったり、友人繋がりだったりするのでふらーっと行ってきた次第です。
 
 
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ピカソの人生を辿る
 
この展覧会では天才、ピカソの人生を作品と辿るという形で、正直キュビズムピカソしか知らない私にとって新鮮なものでした。
 
よく、彼は「デッサンが素晴らしいのに、崩して再構築したのがすごい」などと聞きますが、その理由がようやくわかりました。
 
ピカソが12歳ごろに製作した石膏像のデッサンが入場して、すぐに展示されているのですが、これがまたすごい。
とても幼い年齢で書いたとは思えないのです。
 
私は絵は描けないので、技術的なことは細かく分かりませんが、めちゃくちゃリアルティがありませんか?
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印象的な色使い

 
ピカソには「青の時代」・「ばら色の時代」と、その時によって中心とした色が存在することがあります。
もちろん、青には陰鬱なイメージ、ばら色には華やかなイメージがありますが、まさにこの色がピカソの心情や考えを表しているんですよね。
 
画家、というとどこか生真面目な様子を思い浮かべますが、彼も普通の人だと再認識できました。
キュビズムだけでなく大胆な色使いの作品は彼の魅力のひとつですね。

 

 

もっと知りたいピカソ 生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

もっと知りたいピカソ 生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

 

 

 
美術館は未知の宝庫。
休日、お出かけ先に迷っているようなら一度、訪れてみてはどうでしょうか?
 
 
しかし、1番驚いたのは中学生の多くはピカソの名前は知っていても、「ゲルニカ」や「泣く女」も知らないとは…。
まだまだ市民権を得ていないようで、残念…。