独りごちる

本、映画などについて。

読書エントリーNO.2「読書教育ーーフランスの活気ある現場から」

最近ハマっている電子書籍から1冊ご紹介します。

 
本書は文化新興国であるフランスで実際に行われている、読書教育について記述されたものになります。
 
主な内容としては、子どもに本を読んでもらうにはどうするのか?
この一点につきます。
 
子どもらに本を読んでもらうための活動を「アニマシオン」というらしいのですが、本書にはそれはもう、素晴らしい内容が列挙されています。
 
・高校生ゴンクール
・クロノス賞
・アンコリュプティブル賞
 
この3つの賞はどれも、フランスの学生たちが決める文学賞です。
特に、「ゴンクール賞」という名目は日本でいうところの「芥川賞」のようなもので、とても大きなものとなっています。
 
子どもたちを活気づかせる1番の理由は賞の知名度と責任感。
賞の発表や、授賞式、著者との話し合いの場など、社会と関わる充足感がとても大きな部分かと思います。
 
 
しかし、この本を読んでいてとても感心させられたのは司書教諭さんらの働きです。
何から何まで、賞の取り仕切りは専門の方がおられるのですが、司書教諭や教育関係者の協力度合いがとてつもないです。
文化を大切にし続けている国だからこそのなのかもしれませんが、日本でもこのような熱意溢れる人がたくさんいるとまた、変わってくるのではないでしょうか?
 
 
私自身もこの本で知った「アニマシオン」を実践していければと思います。
今、計画中の書店を実際に作る事が出来たのなら、店名も「アニマシオン」に。
商品も児童書や興味を引き立てるものに、アニマシオン賞を作っていきたいところです。

 

読書教育―フランスの活気ある現場から

読書教育―フランスの活気ある現場から